フレームの外
自分の片眼を取りだして映写機の先端につけると映画が始まる.
主人公は長年探している言葉をベッドの下から見つけるが,明日家を出ていくわといわれて悲嘆する.彼はその言葉を永遠に失うだろう.「君がいまも動いて見えるのは,僕が一秒間に二十四回まばたきしているから」.
映画が終わり,眼球を元に戻そうとすると少しだけ大きくて眼孔に入らない.その後も入りきることはなかったので,窓辺に飾っておくことにした.